顎関節とJ.スプリント(J.Splint)

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伊沢歯科医院

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■ 頭痛 (その1)

首から上に感ずる痛みの総称を云う頭痛(Head-Pain)と
頭蓋内部の痛みを云う頭痛(Cranial-Pain)

首から上に感ずる痛みの総称を言う頭痛(Head-Pain)


末梢の各部分(頭蓋、顔面部、眼、耳、鼻、口腔内、顎関節)からの痛みの情報は、三叉神経(第5脳神経)を経て中枢に伝えられるが、下顎骨を動かす等、咀嚼にかかわる筋肉をコントロールしているのも、三叉神経である。又、この神経線維は、生命現象にとって非常に大切な、以下に記する反射にも関わっている。


A.下顎反射B.遠近調整反射C.流涙反射
E.角膜反射、或いは瞬目反射E.アブミ骨反射
F.くしゃみ反射G.唾液反射H.嚥下反射
I.欠伸反射

などがあり、とにかく非常に忙しい脳神経である様である。


この脳神経はこれらを瞬時にこなしているのであるから必要以上に忙しく複雑にする事は避けるべきである。J.Splintの使用により、本来に近い状態に戻り、その結果と思われる頭痛の軽減を多く経験している。


暗いところで「おでこ」を何かにぶつけると『火花』が散る感じを経験するが、この付近にある視覚に関わる神経系が、刺激に対して、「光」と感じたもので三叉神経もこれと同様、刺激(変化)に対して、「痛」みとして感じるのではないか!  


この頭痛(Head-Pain)で歯科が関わるものでは、顎を動かすのに関係する諸筋肉(側頭筋・咬筋・内側、外側翼突筋 etc )に何らかの原因により負担がかかり、細い筋肉が痙攣を起こし更に血管収縮による虚血が起こり、三叉神経を刺激し左右の巨大な側頭筋、(下顎骨を中空に保持している)の辺縁部に痛みを生じる事がある。これが患者さんが口にする偏頭痛である。


この場合 咀嚼システムを整える意味で使用するJ.Splint に依り 多くの良い結果を得ている。


頭痛(Head-Pain)の中で、欧米で問題になっているもので「頬骨内側の痛み」「鼻腔深部の痛み」があるが、いずれも顎関節に付着している外側翼突筋の異状運動に依るものであり、いろいろな治療法が考えられているが、 J.Splintに依りこの筋肉の負担を減らし改善されている。 

■ 頭痛 (その2)

頭蓋内疼痛(Cranial-Pain)

激烈でない為、永年放置されていた頭痛が、J.Splintで改善された例では、次のような理由が考えられる。
痛みの情報を中枢に伝えるのが三叉神経であると前述したが、三叉神経第1枝眼神経は脳の奥深くまで分布し、珍しく絶縁の甘い、いわゆる髄鞘化されていない状態である為、他の痛みと違いシャープな痛みではなく、場所を限定しにくい様な痛みとして伝えられるという。


この神経は、脳底部の主幹動脈から大脳皮質表面の軟膜の動脈や硬膜に分布し頭蓋内の痛みを中枢に伝えると云われている。脳検査で異状が認められず(脳外科通院例)に激痛を訴えていた患者さんの例でやはり睡眠時のJ.Splint使用で完治した経験があり、これも三叉神経のシステムの整理に依り得たものでしょう。


又、我々歯科医師は、誤診を避ける意味で次のことを知っておくべきでしょう。即ち、「ウイリス動脈輪」への物理的刺激が、同側眼窩周囲の痛みを自覚し、又中硬膜動脈への刺激は、同側の側頭部、頭頂部、眼窩部の痛みを自覚する。


〔頑痛〕・〔幻肢痛〕・〔視床痛〕に於いて日本人脳外科医グループが、三叉神経の特異の1面を捉えたと見られる面白い報告をしている。


原因不明或いは原因が解っていても取り除く事が出来ない慢性の激しい痛みを頑痛と言っている。これの治療の為に様々な方法が試みられているが、最近報告されたものでは、通常は、痛みに関わる大脳皮質の感覚中枢に何らかの事をして、除痛を計るが、運動を司る中枢を刺激して満足すべき除痛効果を得たとして注目されている。


私のJ.Splint使用で除痛を得た例で、これに相当する事が脳内で行われているのではと思われる。と言うのは、運動野と感覚野に関わる三叉神経にJ.Splint が、強く関わったのではと考えている。
 

 偏頭痛の中に、回転性めまい、失調性歩行、構音障害、視野異常、しびれ等の前駆症状を伴う場合、椎骨、脳底動脈に異常を疑ってみる必要がある。


■ 頭痛 (その3)

エピソード

わが国で活躍し、又、しつつある、スポーツ選手の頭痛が伝えられています。
  1. 永久シードの30勝に後1勝と迫っている女子プロゴルファーの吉川なよ子選手が頭痛と闘いながら4位タイと頑張った、アウトはボギーなしの5バーディ、所が「前半の終わりから、ボールを拾う事も、ティーアップする事も大変なほど頭痛に悩まされ」(吉川)スコアーを一つ後退させてしまった。


    この頭痛は2ヶ月ほど前から起き、医者に診てもらっても原因が解らないと云う、「ボールが良く飛ぶ日に頭痛が出るので歯をかみ締める事が原因かも」」と言う、この状況に慣れるしかないと考えていると言う。


  2. ニューヨークヤンキースの松井秀樹選手が2005,5月5日デビルレイズと並び最下位に、4連敗で向かえた七日の試合、2打せき続けてバットが折れた、その後2度も三振し、118打席アーチなしと自己最悪記録に並び、記者会見で次のように語ったと云う、「ベンチに座っていたら、急に頭痛が始まったんですよ、右側の片頭痛、ズキズキして触っても痛い、試合中、頭いたくなったのは初めてでした」


    松井は久々のマリナーズ戦“こめかみ”に血の疼きを感じながらイチローと談笑していたと云う。
     高校時代から彼の体を診ている整体師は「これほど、心身とも疲れている松井は初めてだ、人の良すぎるからだ、責任感が強すぎ、全てを背負い込んだのだ」と云う。


 常日頃から松井選手や米国ツアーで活躍中のプロゴルファー丸山茂樹選手〔彼も頭痛、腰痛で悩んでいると云う〕を歯科医師の眼で見てみると、上下前歯関係が咀嚼システム〔筋肉神経回路〕に負担をかけ、通常な状態ではごまかされているが、非常なストレス状態で潜んでいた症状が出現したのではと想像している。


*スピードスケートやアルペンスキーの選手に競技中J.Splintを使用したら面白いのでは、→しっかりした首をサポートし、両眼がしっかり目標物を捕らえるのに有効になるでしょう。
 と云うのはプロ野球のショートストップで有名な選手やテニスの世界で名のある選手が後半戦で、エラーやボールを見失うと云う理由で来院されている。