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ある種の厄介な体の記憶20年以上前バイク事故(後部に同乗)→脾臓全摘出、腎臓3分の2摘出、その後、腸閉塞、捻転で食事制限し、後遺症で悩んでいたが数年前から新たな症状が出てきたと言う。 昼夜を問わず、眠りに入ろうとすると「首筋から水をたらされたような感じがして、それが下に下に垂れてきて腰の後ろまで、それに加え体がビクッと来て体全体がはねる、夜は365日必ずこの症状が出る」これが寝ている周囲の人の迷惑になり、そのような時は朝まで起きているしかなかったと言う。 色々な病院を訪ねるが「夢を見ているのだ」「思い込みだ」「科学的には考えられない事だ」「精神科へいってくれ」「薬(ヤク)をやっているのでは」と言われ一生この状態で行かねばならないかとあきらめていたと言う。 紹介されて虫歯の治療を他歯科医の後を引き続き始めたが、開口運動に問題があったのでJ.Splintを作って睡眠時に必ず使用するよう伝えて後日、次のような手紙を戴きました 「はめると首が楽なので、そのままはめました、次の日は仕事が早かったのでお酒を飲まずにはめて寝ました、早い時間から入れていた所為かも知れないが自然に眠れました。こういう寝方は7年ぶりです。次の日の夜は痛みが来ること無く眠れました。それから2ヶ月毎晩7年前のように静かに眠れています」 この患者さんの場合では関わった多くの現代医療に精通した専門家がほとんど取り合うことも無く患者さんがおかしなことを言っているという程度で片付けて居る様である。現代医学では残念ながら良く分からないと言うべきと思われる。 偶然このような結果を得た例であるが普通医の先生方が知るべき事は、欧米では数十年前から歯科医学が筋肉、神経、及びその支配中枢の存在が背後にあった上で咀嚼器官に関わる学問として発達してきたという事である。 この上に立って考えられたJ.Splintでのこのような改善例では、神経回路に何らかの変化があり、未だ解っていない他の多くの神経回路に影響したのではと説明するのが限度のようだ。 残念ながらこのような訴えを持って歯科医院を訪れる人は紹介患者さんしか今の所いないのが残念である。 “神経回路はとんでもない所に飛ぶ”と思って患者さんに伝える次第である。 現在BrainMedical 2006,3特集*夢と睡眠 で睡眠の事を 2005,6特集*橋と延髄 で“いびき”がらみで呼吸の神経機構を面白く読んでいる所であるが、いずれにしろ難解であり、有能な方の助けがあればと思っている所である。 |
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